【つむじ割れ】が【つむじハゲ】に移行するリスクを知って、こっそり勝ち組
つむじ割れで地肌が見えると、もしかしてハゲ？と不安になります。しかも、普段意識しない限り自分で見えない部分なので、地肌が見えるつむじを発見した時は、いつからこんな状態だったのか？もしかして進行しているんじゃないか？と色々な思いが駆け巡るものです。
実は、その焦りや危機感はハゲ予防の観点からするととても重要なのです。今回はつむじ割れとつむじハゲの違いから、つむじ割れを隠す方法、つむじハゲを作らない為の予防策についてご紹介していきたいと思います。
つむじ割れとつむじハゲの違い
つむじ部分の地肌が目立った時、一番気になるのは、これはつむじ割れなのか、つむじハゲなのかという事だと思いますので、まず最初に違いを比較していきます。
つむじ割れ・・・つむじ部分のみの局所に地肌が見える状況。局所的に見える地肌のすぐそばにはしっかりした髪が生えている。つむじ割れの原因は髪の生えグセやいつも決まった分け目にしている事。気付かないレベルの薄毛変化が起こった影響でつむじ割れが出来る場合もあり、これは早急な対策が必要になります。
つむじハゲ・・・つむじ周辺の髪が薄く、つむじから周辺にかけて広範囲に地肌が透けて見える状況。広範囲に地肌が透けて見える為、つむじがどこなのか境界が分かりにくい。つむじ周辺の髪にハリやコシがなくなって髪の密度が減っている、いわゆる薄毛状態になっている事が多い。
つむじ割れとつむじハゲの違いが分かったと思いますが、つむじ割れだから大丈夫と安心するのはまだ早いです。なぜなら、つむじ割れする原因が薄毛になってきた影響であったり、つむじ割れがつむじハゲに移行していく場合があるからです。
つむじ割れがつむじハゲに移行するリスク
牽引性脱毛症になるリスク
つむじ割れの原因が元々の生えグセ、決まった分け目をする事である場合はあまり心配ないのですが、それでも 一部の頭皮に負担がかかり、頭皮の血行不良を起こす結果、牽引性脱毛症になる事があります。
例えばロングヘアーでいつも同じ分け目にしていると、髪の重みで頭皮が引っ張られ、分け目部分が血行不良を起こします。いつも髪を束ねている場合は同じ場所に負担がかかり血行不良を起こします。つむじ割れの部分は紫外線の影響も受け続ける事になります。これらが牽引性脱毛症に移行するリスクです。
私には20年付き合っている牽引性脱毛症があります。若い頃は気にもかけていませんでした。美容室で分け目はどうしましょうか？と聞かれても、自然に分かれる場所でなんて答えていました。今ではしっかりカッパハゲです。もう少し気にかけていれば・・・と今になって思います。ほんの少しケアするだけで防げることがありますので、皆さんは後悔しない様にして下さいね。
AGA（男性型脱毛症）FAGA（女性男性型脱毛症）である可能性
髪が細くなってきた影響でつむじ割れしているという場合があります。男性であればAGA（男性型脱毛症）の可能性、女性であればFAGA（女性男性型脱毛症）やびまん性脱毛症の可能性があり、これらは、高頻度でつむじハゲに移行する可能性があります。
AGA（男性型脱毛症）FAGA（女性男性型脱毛症）びまん性脱毛症について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
このほかにも薄毛になる原因は沢山ありますので、心配な方は後述するつむじハゲに移行させない為の日常ケアを参照してください。
つむじ割れをつむじハゲに移行させない為の日常ケア
AGA（男性型脱毛症）FAGA（女性男性型脱毛症）は治療優先
原因によって取り組む対策は違ってきます。AGA（男性型脱毛症）FAGA（女性男性型脱毛症）を疑う場合は徐々に進行していきますので、まずは確定診断を受け早期発見、早期治療する事が進行させない為のベストな選択です。
頭皮環境、血行の改善
いつも同じ分け目、同じ髪型をしている場合は、その部分の血行不良が起こっている可能性があります。シャンプー後のドライヤー乾燥時に分け目を変える意識をしましょう。ロングヘアーは髪の重力で常に頭皮が引っ張られている状況なので、思い切ってショートカットにしてみるというのも有効な方法です。
常に髪を束ねているという場合は、束ねない時間を作る事が一番の解決策ですが、その他にも頭頂部にお団子を作る等、束ね方や束ねる位置を変えるのも一つの方法です。
フケ、べたつき、かゆみ等頭皮トラブルがある場合は、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの可能性もあります。保険適応で皮膚科治療が受けられますので相談してみて下さい。
育毛剤の効果
育毛剤はハゲに対して使う物と思っていませんか？育毛剤にも色々な種類がありますが、
育毛剤には血行促進作用があり、頭皮環境を整える目的で予防的に使われる事も珍しくありません。（男性ホルモンを抑制するタイプの育毛剤は前述のAGA（男性型脱毛症）に対しては効果的ですが、それ以外には適応外です）
育毛剤の担当者に聞いてみましたが、特に初期の薄毛や牽引性脱毛症には顕著に効果が表れるとの事ですので、試してみる価値はありそうです。
もちろん、薄毛対策を行ってもすぐに成果が出る訳ではありません。やっても効果がないと諦めがちですが、まだ自分では変化を感じられなくても、新しく生えてきた髪には間違いなく変化が出ています。大切なのは生えてきた髪が正常に成長するという事なので、頭皮にとっての良い環境を作り続けましょう。
つむじ割れを隠すブローの仕方
薄毛が改善されるまでつむじが気になる、今すぐつむじ割れを隠したいというご相談も多かったので、まずは、日常のドライヤーのかけ方、ブローの仕方から説明していきます。つむじ割れを隠すブローも分け目を変える事と同じなので、つむじハゲの予防にもなります。
ブローのポイントは大きく分けて2つ。
1、シャンプーをした後は自然乾燥ではなく、すぐにドライヤーで乾燥させる（つむじ部分を指でこすりながら、生えグセと逆方向からドライヤーを当てる、分け目は意識して変える）
2、翌朝につむじ割れが出来ていた場合は、つむじ周辺の髪の毛を根元からしっかり濡らして、生えグセに対し逆毛になる様にドライヤーを当て、根元部分をこすって乾燥させる。
1、2、共につむじ割れを治す方法は基本同じです。前夜のシャンプー後にしっかりつむじ割れを治していれば、翌朝につむじ割れしていても、少しの時間で治せるようになります。
また、前髪割れについては、逆毛にするのではなく、上からドライヤーをかけ、指で根元をこする事で改善出来ますので試してみて下さい。
つむじ割れをカーラーやパーマ、髪型の工夫で隠す方法
つむじ部分に緩くパーマをかける事で、つむじ割れも隠せて、ふんわりボリュームも作れるので、つむじ割れを隠す実用的な方法です。ここで疑問がわきました。つむじ部分の髪が薄い状態の人がパーマをかける事はかえって頭皮に負担をかける事にならないのか？
そこで、美容師さんに聞いてみました。美容室のパーマ液といっても頭皮や髪にダメージを与えるものなので、髪が細くなっている人や薄くなっている人は、パーマ回数を極力減らし、カーラーや、ヘアーアイロンでふんわりボリューム感を作る方がいいとの事でした。
また、ヘアーアイロンは高温で髪を焼いている様なものなので、キューティクルがはがれて髪が痛み、チリチリになる事もあるそうです。長時間髪に巻き付けたり、頻回に使うのは望ましくないので、応急処置的な使用として、髪のダメージに気を配りましょう。
つむじ割れを隠せる髪型については美容室で相談してもらえれば、個人個人にあった髪型をご提案できるとの事なので相談してみて下さい。
一般的には、ロングよりショートカットの方がつむじ割れは起こりにくいです。分け目を変える様な髪型にするのも効果的な方法です。また、美容室では強制的に生えグセや分け目を変えていく様な手法を取り入れている所もあるそうなので、試してみてもいいかも知れません。
まとめ
ここまで、つむじ割れとつむじハゲに移行するリスクについてご紹介してきました。ポイントをまとめます。
●つむじ割れとつむじハゲは違うもの
●つむじ割れがつむじハゲに移行するリスクに注意
●つむじハゲを予防する為にAGA治療、頭皮環境の改善、血行促進が効果的
●育毛剤は血行促進作用がある為、予防的に使用するという方法がある
●つむじ割れを隠すには分け目を変えたり髪型を変える事が効果的
●日々のケアとして、つむじ割れを治すブローの仕方がつむじハゲを予防する事になる
つむじ割れについて、今、危機感を持てたあなたはラッキーなのかも知れません。心配のし過ぎはストレスとなり薄毛になりかねないので逆効果ですが、日常で当たり前に行うドライヤー乾燥、つむじ割れ直しのブローなど、少し意識した生活を送るだけでつむじハゲや薄毛の悩みとは無縁な生活が送れるかも知れませんので、ぜひ実践してみて下さい。
