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薄毛の原因AGAって何?これだけは知っておきたい基礎知識

頭頂部は普通に生活していても、自分では目がいかない場所である為、ふとした時に、あれっ、まさか、薄い?と突然不安に襲われる方も多いのではないでしょうか?薄毛の原因が AGA(男性型脱毛症)なのか、生活習慣などAGA以外の原因によるものなのかによって対処法にも違いが出てきます。今回は、みんなが恐れるAGAに注目して、真相に迫ってみたいと思います。

頭頂部が薄くなったら AGA(男性型脱毛症)なのか?

髪が薄いと感じた時、将来の自分のハゲた姿が浮かぶのではないでしょうか?そして、焦って、ひたすらインターネットで情報を得ようとするというのが、一般的な反応ですよね。今は、便利な時代になり、最新の情報を家にいながら得る事が出来ますが、ここで、注意が必要です。残念ながら、インターネットは誰でも情報を載せる事が出来るので、間違った情報までもが、それらしく書かれています。情報に踊らされることなく、自分で確かめて、確実な対策を行いましょう。

AGA(男性型脱毛症)は、つむじ部分の頭頂部、前髪の生え際である前頭部に薄毛の減少が起こります。AGAは継続的に進行しますので、徐々に広がっていきます。なので、頭頂部が薄くなってきたと感じた場合、AGAである可能性が高いです。

AGAは検査をすれば分かるので、診断を受ける事が一番の解決策になります。育毛、発毛等を取り扱っている場所は沢山ありますが、実は医療機関ではない場所が育毛治療を行っているのは日本だけです。今は、薄毛の研究が進み、医療で薄毛を治せる時代になりました。高額なお金を使う前に、よく考えて診断を受ける様にしましょう。

AGAという診断を受けたなら、AGAの治療を開始するのがベストな選択です。先程もお伝えしましたが、AGAは継続的に進行していきます。出来るだけ早く治療を開始するかどうかで、後々の結果は大きく違ってきます。

AGAではないという診断が出た場合は、 生活習慣の乱れやストレス、脂漏性皮膚炎、内分泌疾患による薄毛など、別の原因が考えられる 為、まずは、そちらの改善を行う事が最優先です。

薄毛の原因、みんなが恐れるAGA(男性型脱毛症)って何?

AGA(男性型脱毛症)とは発症率30%、男性ホルモンや遺伝、特に母親由来の遺伝子に関係があると言われています。脱毛症と言われていますが、実際には髪が抜けるのではなく、軟毛となる現象を言います。

髪は毛包という毛根を育てる植木鉢の様なものの中で育ちます。 成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返しますが、男性ホルモンや遺伝、生活習慣の乱れ等、様々な影響を受けて成長期が短くなり、休止期が長くなるという現象が起こります。

成長期が短くなると、髪は太く長く成長できないので、細く柔らかく短い髪になります。すると、毛根を包んでいる毛包も小さくなるので、次に生えてくる髪が小さい毛包で育つことになり、ますます細く短く柔らかいままの髪にしか成長できなくなります。そして、徐々に髪の軟毛化が進むという仕組みです。

薄毛の原因、AGA(男性型脱毛症)の兆候、初期症状とは?

髪は成長期(5~6年)退行期(2~3週間)休止期(3~4ヶ月)というヘアサイクルで生まれ変わります。つまり個人差はありますが、1本の髪は約6年間生きているという事です。一日に抜ける本数は50~100本なので、普通に生活していると、よほど注意していないとAGAが発症していても気付かないという事が多いのです。

AGA発症に気付く最も多いケースはシャンプー時やブラッシングをしていて、抜け毛の多さに鏡をチェックし、自分で薄毛に気付くパターンと、人からの指摘によるものです。どちらも血の気が引くほどのショックを受ける事が多いようです。

AGAの発症頻度は3割です。年齢別発症頻度は、大まかな割合ですが、20代で1割、30代で2割、40代で3割、50代、60代で4割が発症します。AGA発症因子として、男性ホルモンの影響、遺伝(主に母親由来の遺伝因子)などが関係すると言われています。

少し専門用語が多くなり、科学的な表現になりますが、男性ホルモンがどのように作用するのかを簡単に説明します。思春期以降に盛んに分泌される男性ホルモンは、骨格や筋肉を発達させ男性らしい身体づくりをします。

この 男性ホルモン(テストステロン)が毛乳頭に入ると5α-リラクターゼによって、5α-ジヒドロテストステロン(DHT)に代謝されます。このDHTが男性ホルモンレセプターと結合すると、ヘアサイクルを乱し、薄毛、髪の軟毛化を引き起こします。

この男性ホルモンレセプターは頭頂部、前頭部に多く存在し、側頭部、後頭部にはわずかしか存在が認められませんでした。つまり、AGAによる薄毛はつむじ周辺をさす頭頂部の薄毛や、前頭部の前髪の生え際の後退という症状として現れるという事です。そして、側頭部や後頭部、頭全体の薄毛という場合は、AGA以外の原因によって起こっているという事が言えます。

AGA(男性型脱毛症)による薄毛の進行を抑える方法

AGAは治療できる時代になりました。薄毛について研究される様になったのは最近で、日本は薄毛治療が遅れています。その為、根拠のない独自の治療法が沢山あります。しかも、高額で、ローンを組まないといけないものもあります。それで効果があるならいいのですが、効果が感じられなかったという声がとても多いので、藁にもすがる思いで飛びつく気持ちはよく分かりますが、じっくりと考えて行動しましょう。

AGAは男性ホルモン(テストステロン)が5α-リダクターゼによって5α-ジヒドロテストステロン(DHT)に代謝され、男性ホルモンレセプターと結合する事でヘアサイクルを乱すのですから、この過程のどれかを阻害出来れば薄毛を止める事が出来る訳です。

フィナステリド

5α-リラクターゼに作用しDHTが作られるのを阻害する働きがあるのがフィナステリドです。2005年に厚生労働省に認可されました。商品名はプロペシアで、飲めば薄毛の進行を止める事が出来ると言われています。しかし、飲み続けなければ効果はなくなるので、元の薄毛状態に戻ります。

ミノキシジル

もう一つ代表的なのがミノキシジルです。ミノキシジルは日本では塗り薬の認可しかありませんので、内服は認可されていません。ミノキシジルは高血圧の治療薬だったのですが、副作用として多毛が報告され、育毛、発毛剤として使用される様になりました。商品名はリアップで、毛細血管を開き頭皮に栄養が運ばれる事で毛が生えるという商品です。

医学的にはフィナステリドとミノキシジルだけが効果を認められていますが、AGA治療は保険が適用されません。全額自費です。治療を継続するにはそれなりのお金が必要になります。

例えば高血圧の薬でも、人によって合う合わないがある様に、育毛にも合う合わないがありますので、試してみるというしか自分に効果のある治療法を探す方法はありません。

生活習慣の改善で薄毛の進行を抑える方法

お金をかけずに薄毛の進行を抑える方法と言えば、生活習慣の改善です。 食事、睡眠、ストレス、運動等々ネットでは色んな情報が載っていますが、食事に関しては、よほどの栄養失調ではない限り、そんなに髪に影響するとは思えません。バランスのいい食事を心がける位で問題ないでしょう。

【過度なストレスをコントロール】

ストレスについては、薄毛に大きく影響するので、こちらについては、早急に改善した方がいいでしょう。 過度なストレスを受け続けると、交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌を促します。また、過度なストレス状態にあると、代謝が落ち、血流が悪くなります。頭皮では前頭部や頭頂部の血流が悪くなる事が知られています。

【良質な睡眠を確保】

次に睡眠ですが、眠っている間に頭皮や髪は修復、成長します。皮膚や髪の最も成長すると言われるのが22時~2時でゴールデンタイムなどと言います。また、睡眠が足りてなくても身体は元気だから大丈夫という人がいますが、 睡眠不足は脳にストレスを与えるので、上記のストレスの原因になりますので、髪には良い影響を与えません。

【タバコとアルコールを控える】

これ以外に注意をするなら、喫煙とアルコールです。 タバコは血管を収縮させるので、頭頂部や前頭部の血流を悪くします。アルコールは適量なら問題はありませんが、大量に摂取する事で髪に栄養を届ける亜鉛を大量に消費してしまうので、亜鉛不足への対策が必要になります。亜鉛は牡蠣などの貝類、レバー、納豆などの豆類、卵、乳製品などに多く含まれるので、アルコール大量摂取時には意識して亜鉛を摂取する様にしましょう。

まとめ


・AGA(男性型脱毛症)とは遺伝要素や男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れる事が原因で薄毛となります。
・AGAは頭頂部の薄毛や前頭部の後退現象として現れ、薄毛が継続的に進行していきます。
・AGAの薄毛の進行を抑える治療はフィナステリド内服とミノキシジル塗布で、唯一効果が認められていますが、自費診療で全額負担です。
・お金をかけずに薄毛の進行を抑える方法は、過度なストレスをコントロールする事、良質な睡眠を確保する事、タバコとアルコールを控える事です。

薄毛治療は、まだまだ研究段階でこれから進化していく事が期待されます。新たな薬の開発や治療方法も出てくるかもしれません。現在は保険診療も認められていませんが、今後が期待されます。とはいえ、現状、薄毛に悩み、苦しんでいる人がいる事も事実です。今後に期待しつつ、今は薄毛の進行を抑える為の自分に合った方法を見つける事から始めましょう。