髪が薄いとかありえない!これで解決!思春期の薄毛対策
薄毛というと30代40代以降の男性に起きるイメージはありませんか?しかし思春期以降といった若い男性でも薄毛が起きることがあります。思春期といったデリケートな時代に薄毛になると悩みが大きくなりやすいです。そこで思春期時代に薄くなる理由、思春期のハゲ対策、オシャレな髪型などについて今回の記事で解説していきます。10代なのに抜け毛本数が増えてきた…という時は参考にしてみて下さい。
思春期時代に髪が薄くなる理由
学校のクラスを見ても髪が細い同級生は居ても薄い同級生は少ないですよね?本来であれば思春期時代に髪が薄くならないはずです。思春期時代に髪が薄くなるには男性ホルモン、自己免疫疾患、頭皮の常在菌など何らかの理由があります。 次からは髪が薄くなる理由についてさらに詳しく解説していきましょう。
男性ホルモンに理由がある
思春期以降になると増えてくるのが男性ホルモンであるテストステロンの分泌量です。テストステロンにより男性らしい体格へと変わっていく第二次性徴が始まります。しかし テストステロンの一部は脱毛作用を持つジヒドロテストステロン(DHT)に変わるのを知っていますか?
男性ホルモンの一種であるDHTが思春期時代に髪が薄くなる理由の一つとなっています。AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる薄毛の症状はDHTが原因です。 AGAはこめかみの剃り込み部分、頭頂部から薄くなる症状が良く見られるため、心当たりがある方はAGAを疑ったほうが良いでしょう。
自己免疫疾患に理由がある
自己免疫疾患(自分自身の細胞を攻撃する)により、10円玉ほどの大きさでハゲてしまうのが円形脱毛症です。免疫が毛根を攻撃するようになり、一気に髪が抜けてしまいます。円形脱毛症には次のような症状があります。
単発型(脱毛部位が1つだけ)
多発型(脱毛部位が複数)
蛇行型(側頭部から後頭部にかけて蛇行するように脱毛)
全頭型(頭部全体で脱毛)
汎発型(眉毛やまつ毛など身体全体で脱毛)
最も多いのが脱毛部位1つだけの単発型です。年齢関わらずに発症する円形脱毛症ですが、患者さんの4分の1は15歳以下というデータがあります。
※データ参照1『公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A』
頭皮の常在菌に理由がある
常在菌(元々皮膚に住みついている菌)により、炎症を起こしてしまうのが脂漏性皮膚炎です。頭皮に脂漏性皮膚炎が起きると、炎症による頭皮環境の悪化により、薄毛に繋がりかねません。常在菌は身体から分泌される皮脂をエサにします。皮脂の分泌量に大きく関係しているのが男性ホルモンです。思春期以降、皮脂の分泌量が過剰になり始めたら脂漏性皮膚炎に注意です。
眼精疲労に理由がある
スマホを長時間使用し続けていると目が疲れませんか?薄毛とは関係ないイメージが強いため、眼精疲労が薄毛の理由になるかどうか、薄毛治療を行うクリニックへ質問してみました。
「身体が眼精疲労を回復させる際、髪の成長にも必要なビタミンB1やL-システインといった成分が消費されます。」「ビタミンB1やL-システインが浪費されると髪が栄養不足になってしまいます。」とのことです。特に10代20代といった若い世代はスマホを良く使用するでしょうから、髪への栄養不足には注意したほうが良いでしょう。
歯ぎしりに理由がある
睡眠中だと本人は気付かないでしょうが、 歯ぎしりする人は薄毛に注意です。なぜ歯ぎしりが髪に悪いのか、それは首やアゴ、こめかみ部分の筋肉が凝り、血行不良を招きやすいからです。血行不良が起きると髪を伸ばすための栄養と酸素が不足してしまいます。朝起きた時に首やアゴが痛い時は注意して下さい。
思春期ハゲは一時的なものって本当?
既に薄毛の症状が始まっている人の場合、思春期ハゲは一時的なものなのか、もう治らないのか気になりませんか?一時的で治まるかどうかは髪が薄くなる理由によって大きく異なります。
前述した 男性ホルモンに理由があるAGAは進行性のある脱毛症のため、一度発症すると自然には治りません。10代での発症はごくわずかで、他の原因による薄毛である場合が多いので、原因を明らかにする事が大切です。
単発型の円形脱毛症だった場合は比較的症状が軽いために自然に治ることがあります。しかし症状の重い円形脱毛症では自然に治ることは期待できないので、適切な治療を受ける必要があります。
脂漏性皮膚炎で髪が薄くなっている場合、原因となっている過剰な皮脂分泌さえ治れば薄毛の症状も治ることが期待できます。眼精疲労や歯ぎしりについても原因さえ取り除けば自然に治りやすいです。
髪が薄い、思春期ハゲ対策
50代60代以降の薄毛と違い、思春期ハゲはまだ毛根が若いために回復力があります。抜け毛や薄毛が気になり始めたら、早めに思春期ハゲ対策を行ったほうが良いでしょう。ただし髪が薄くなる理由にあった思春期ハゲ対策を行うことが大切です。次からは思春期ハゲ対策について解説していきます。
AGAへの対策
AGAには育毛剤を使用するという対策があります。薬用育毛剤エルボプラス など、男性ホルモンDHTによって乱れたヘアサイクル(髪が生まれ変わるためのサイクル) を正常化へと導く成分を配合する育毛剤が有効です。
発毛サプリメントぐんぐん など、男性ホルモンDHTの抑制が期待できるノコギリヤシ配合 のサプリを使用する対策もあります。さらに思春期ハゲを一時的回復させたい時には育毛シャンプーを使用しても良いでしょう。
円形脱毛症への対策
多発型以上の円形脱毛症は病院にて治療を受けるのが一番の対策です。病院の皮膚科に質問してみたところ、「円形脱毛症には炎症や免疫を抑えるステロイド局所注射という治療がある」とのことです。
その他にも「発毛が期待できる局所免疫療法、内服薬や外用薬などの治療も有効」と言っていました。医師と良く相談しながら自分の症状にあった治療を選ぶと良いでしょう。
脂漏性皮膚炎への対策
脂漏性皮膚炎も自然に治りにくいため、病院の皮膚科で診て貰って下さい。頭皮に起きた脂漏性皮膚炎の場合、ローション(外用)を使用して治療することが多いです。
病院の皮膚科に問い合わせたところ、脂漏性皮膚炎には生活習慣の見直しも有効と言っていました。
「適度な運動や趣味などで自律神経のストレスを解消する」「牛乳やバナナ、マグロやカツオなどビタミンB群を多く含む食生活に見直しする」などで乱れた生活習慣を改善しましょう。
眼精疲労への対策
スマホの長時間使用が眼精疲労の原因になっている場合、ブルーライト(青色の波長光) をカットするという対策があります。スマホの液晶画面から出るブルーライトはエネルギーが強く、眼精疲労の原因になりやすいです。ブルーライトカットメガネ、ブルーライトカットアプリ、ブルーライトカットフィルム などで対策できます。ただし100%ではないため、なるべくスマホの使用時間は短くしたほうが良いでしょう。
歯ぎしりへの対策
歯ぎしりする人は歯科医院で診て貰うのが一番の対策です。マウスピースを装着 するという歯ぎしり治療が一般的に行われています。マウスピースは歯ぎしりによる睡眠不足解消にも有効 です。ただし毎晩装着するのが面倒だからとマウスピースを外して寝てしまうと意味がなくなるために注意して下さい。
髪が薄い時でもオシャレに決める髪型対策法
脱毛部分が1つだけの円形脱毛症なら髪を伸ばせば目立たない程度までに隠せます。しかしAGAでは髪を伸ばすとかえって分け目が目立ってしまうことがあります。短めに髪をカットし、立たせる髪型のほうが目立たなくなるでしょう。
こめかみの剃り込み部分から薄くなっている場合は、ソフトモヒカンやオールバックなどの髪型がオシャレになりやすいです。自分に似合う髪型を美容師に相談してみると良いでしょう。
髪が薄い今、対策するのとしないのと将来にどう響く?
髪が薄くなってきた時、対策するのとしないのでは10年後に差が出ます。AGAでは少しずつ脱毛が進んでいき、末期になると生え際から頭頂部にかけて禿げ上がってしまうことが多いです。
無くても困らないという理由で病気としての扱いではない薄毛ですが、薄毛がコンプレックスとなり、仕事や恋愛に対して消極的になる可能性もあります。このサイトに寄せられた体験談にも、振り返って後悔されている方が多いのが実情です。
その時々で、薄毛の状況も原因も違うと思いますが、その時にやれることをするという事が何より大事なのではないかと感じます。10代で薄くなってきた人は20代以降、悩みがさらに大きくならないうちに出来るだけ早い対策を始めましょう。
まとめ
ここまで思春期時代に髪が薄くなる理由や思春期の薄毛対策などについて解説してきました。今回の記事を大まかにまとめると次のようになります。
思春期時代に髪が薄くなるには理由がある
理由によっては自然に治らない薄毛がある
10代20代で髪が薄くなり始めたら、10年後に差が出るためなるべく早めに対策を始めよう
髪が薄くなり始めてもオシャレに決める髪型がある
学業や就活などで忙しいと対策するのが面倒に感じることもあるでしょう。しかし薄毛の悩みが大きくなるよりマシと考えたほうが良いです。