20代で抜け毛?男性が心配するAGA発症の可能性と今から始める薄毛対策
まだ20代なのに抜け毛が増えてきた…。そんな症状に心当りがある男性は、AGA(男性型脱毛症)の疑いがあります。AGAでは男性特有の薄毛症状が見られますが、将来どうなるのか不安に感じませんか?そこで20代で早期脱毛が始まった場合、30代40代になるとどうなるのか、解説していきます。今から始める薄毛対策も解説していくため、20代で抜け毛が増えた時の参考にしてみて下さい。
抜け毛が増えた!心配な抜け毛とは?男性特有のAGAの可能性は?
人の髪には生まれ変わりのヘアサイクルがあり、古い髪が抜けても、また新しい髪が生えてきます。正常なヘアサイクルによる抜け毛なら、薄毛になる心配は少ないです。
しかし、AGAを発症するとヘアサイクルが乱れてしまいます。ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期と3つの期間があり、髪が伸びていくのが成長期です。 AGAによってヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなり、髪が成長する前に退行期→休止期が来て抜けてしまいます。
枕やお風呂の排水口、クシなどに付いた抜け毛をチェックしてみて下さい。その抜け毛が細く短いものだった場合は、AGAの可能性があります。
毛根に白いものが付いている場合は?
抜け毛の毛根をチェックしてみたら白いものが付いていた…ということはありませんか?髪の色を決定しているのが、メラニン色素です。メラニン色素は毛根にあるメラノサイトという色素形成細胞で作られます。 休止期に入るとメラニン色素が作られなくなるため、自然に毛根が白くなることが多いです。
毛根が白くても、正常なヘアサイクルによる太く長い健康的な抜け毛であれば問題ありません。髪には毛根と頭皮と繋ぎ合わせる役目を持つ毛根鞘というものがあります。抜け毛に毛根鞘が付くと白っぽく見えますが、この場合も問題ありません。
しかし、毛根に皮脂が付いて白っぽく見える時は注意して下さい。 それは頭皮の皮脂分泌が過剰になっている場合があるからです。皮脂分泌が過剰になると、毛根に悪影響が出て抜け毛が増えることがあります。
男性の抜け毛、AGAを疑う遺伝因子とは?
病気の中には遺伝が大きく関係しているものがありますよね?AGAは病気ではありませんが、遺伝すると考えられています。母方の祖父からAGAを疑う遺伝因子が受け継がれるため、自分の父はハゲではないが、母方の祖父がハゲという場合は、将来のAGAリスクが高くなるでしょう。
AGAを疑う遺伝因子が自分にあるかどうか、AGA遺伝子検査によって調べることが可能です。しかし、どんな検査を行っているのか分かりにくいですよね?そこでAGAクリニックにて質問してみたところ、次のような検査を行っているとのこと。
AGAは男性ホルモンの一種であるDHTが原因
AGAを疑う遺伝因子はアンドロゲンレセプター遺伝子
AGA遺伝子検査では、アンドロゲンレセプター遺伝子を調べている
CAGリピート数とGGCリピート数を調べ、合計によってAGAリスクを判定している
38を基準値とし、それより値が小さい場合はAGAリスクが高いと判定、大きい場合はAGAリスクが低いと判定している
アンドロゲンレセプター遺伝子には塩基成分であるC(シトシン)、A(アデニン)、G(グアニン)が並んでいる個所があります。例えばCAGCAGCAGと並んでいる場合は、CAGリピート数3となります。
GGCGGCGGCと並んでいる場合は、GGCリピート数3です。合計すると6となり、基準値38より低いため、AGAリスクが高いとなる訳ですね。心配であれば、AGAクリニックにて診断や検査を受けたほうが良いでしょう。
抜け毛が酷い20代男性、30代、40代、将来の自分の姿とは
AGAには額の生え際や頭頂部から髪が薄くなる特徴があります。ハミルトン・ノーウッド分類という医師が作成した方法で、自分が今どの状態なのか知ることが可能です。ハミルトン・ノーウッド分類では次のような9つに分類されています。
1. Ⅰ型(額の生え際から薄くなるM字型の初期症状)
2. Ⅱ型(Ⅰ型の症状がやや進行した状態)
3. Ⅱ Vertex型(Ⅱ型から頭頂部から薄くなるO字型の症状が見られる状態)
4. Ⅲ型(Ⅰ型→Ⅱ型から、さらにM字型の症状が進行した状態)
5. Ⅲ Vertex型(Ⅲ型からO字型の薄毛症状が始まり、額の生え際と頭頂部と両方で薄くなった状態)
6. Ⅳ型(Ⅲ型の症状が進行し、さらにO字型の症状も見られる状態)
7. Ⅴ型(Ⅳ型の症状が進行し、生え際が頭頂部近くまで後退した状態)
8. Ⅵ型(生え際と頭頂部の薄毛が繋がった状態)
9. Ⅶ型(Ⅵ型の症状が進行し、薄毛が広範囲に及んでいる状態)
人によってAGAの進行速度は異なります。しかし、20代でAGAになった場合、30代40代と年代が進むごとに薄毛の範囲が広くなる可能性大です。
今から始める男性の薄毛対策(食事とサプリメント)
AGAは遺伝的な要因の他、環境的な要因でも症状が進行することがあります。環境的な要因のうち、特に重要なのが 毎日の食事です。会社で働き始めた20代の男性が独身生活を送っている場合、偏った食事を摂っていませんか?
髪の成長を促すのに必要な栄養が不足し、余計抜け毛が増えかねません。肉類、野菜類、果物類など、栄養バランスの良い食事に見直して下さい。
特に髪に重要なのが 「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」といった3つの栄養素です。どの食品に多く含まれているのか、詳しくは次をご覧下さい。
≪栄養素≫
タンパク質・・・・・ ぶた肉/鶏卵/牛乳/大豆など
ビタミンC・・・・・ アセロラ/パセリ/ケールなど
ビタミンB2・・・・・ 鮭/ぶた肉/パン酵母など
ビタミンB6・・・・・ 唐辛子/米/ニンニクなど
ビタミンE・・・・・ 緑茶/ひまわり油/アーモンドなど
ミネラル(亜鉛)・・・・・ 牡蠣/小麦/カツオなど
ミネラル(鉄分)・・・・・ バジル/タイム/コンニャクなど
サプリメントによる薄毛対策
食事とサプリメントと併用する方法も、期待値の大きな薄毛対策です。主に次のようなサプリメントが効率のいい薄毛対策が期待できるでしょう。
亜鉛配合のサプリ
イソフラボン配合のサプリ
ノコギリヤシ配合のサプリ
亜鉛 には細胞分裂を促す作用があり、髪の成長が期待できるミネラルです。イソフラボン には女性ホルモンのエストロゲン様作用があり、髪の成長を促す作用が期待できます。男性ホルモンの一種DHT を減らす作用があるノコギリヤシ は、AGAによる抜け毛予防が期待できるエキスです。
別々のサプリでイソフラボン、ノコギリヤシ、亜鉛を摂取しても、正しい使用方法であれば問題ないでしょう。心配な方は3つとも配合している育毛サプリを使用すれば、過剰摂取になる心配は少ないです。
ちなみに、自慰行為を行うと禿げるというという説がありますが、これは射精により亜鉛が消費される事から出てきた説です。ただし、今のところ実証する研究はなく仮説の域を出ません。
今から始める男性の薄毛対策(頭の洗い方とシャンプー剤)
その他にも正しい頭の洗い方による薄毛対策があります。いきなりシャンプー剤を頭に付けて洗髪していませんか?そんな洗い方だと汚れや皮脂が落ちにくい上に、余分なシャンプー剤を使ってしまいます。
正しい頭の洗い方
●まずは2分ほどの時間をかけ、ぬるま湯だけで髪や頭皮を洗っておきましょう。その次はシャンプー剤を手に取り、ぬるま湯を加えて泡立てていきます。
●泡立ったシャンプー剤を使用し、洗髪して下さい。血行を良くするため、頭皮をやさしくマッサージするようにシャンプーすると良いでしょう。
●洗髪が終わったら、シャンプー剤が残らないようにすすいでおきます。タオルで髪や頭皮を拭き、最後にドライヤーで乾かせば完了です。
洗髪後は時間を置かずに乾かす事も頭皮環境改善のポイントです。湿気た時間が長いと頭皮の血行不良と雑菌が繁殖する原因になります。室内干しの洗濯物が匂うのも雑菌が繁殖する事が原因なのでイメージしやすいのではないでしょうか?洗髪後は自然乾燥ではなく、ドライヤーですぐに乾燥させましょう。
市販のシャンプーから育毛シャンプーへ
市販のシャンプーでは頭皮に刺激を感じませんか?そんな時は頭皮にやさしい育毛シャンプーに替えると良いでしょう。ただし、育毛シャンプーは市販のシャンプーより価格が高いのが難点です。1本500円ほどの安い育毛シャンプーもありますが、価格の安いものは期待できる育毛効果もそれなり。しかし、価格の高すぎる育毛シャンプーでは使い続けるのが難しいですよね?
MAROの薬用デオスカルプシャンプーであれば、1,000円ほどの価格で販売されています。サクセス育毛シャンプーと比べると価格が高いですが、内容量は多いため、コスパに優れた育毛シャンプーです。MAROでは頭皮環境の改善が期待できる薬用デオスカルプトリートメントも揃えています。予算に余裕があるなら、薬用デオスカルプシャンプーと併用してみると良いでしょう。
まとめ
ここまで抜け毛が増えてきた20代男性が注意したいAGAの可能性について解説してきました。重要な点だけまとめると次のようになります。
20代男性で抜け毛が増えてきたら、AGAの可能性あり
細く短い抜け毛だったら要注意
AGAの進行パターンはハミルトン・ノーウッド分類を見ると分かる
バランスのいい食事とサプリメントによる薄毛対策が効果的
正しい頭の洗い方と育毛シャンプーによる薄毛対策が効果的
食事とサプリメントでは身体の内側から、頭の洗い方とシャンプー剤では身体の外側から薄毛対策ができます。もし薄毛対策を続けても実感できなかった場合は、AGAクリニックにて相談してみるという方法もありますので、色々と試してみてはいかがでしょう。