髪の力    ~薄毛研究室~

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カツラをやめたら髪の毛が生えてきた嘘のようで現実の話

私の薄毛プロフィール

53歳 男性 既婚 会社員
薄毛経過&目標・・・30代前半から薄毛がゆるやかに進行し始めて、40代半ばで抜け毛が活性化し始めました。現在、抜け毛は安定している50代です。
薄毛の進行はゆっくりだけど、増えることもないのが悩みです。

私の薄毛体験談

カツラをつけていた時期が30代半ばの2年間、某有名カツラメーカーのオーダーメイドでした。(人工毛ではなくて人毛100%)カツラにした理由は、専門家の美容師さんに半ば強引に勧められて、カツラメーカーの営業マンがニコニコ顔でやさしく説明してきたのがきっかけです。カツラメーカーの営業マンは、優しい割には、しつこくて私の話を途中で遮断してしまうほど強引な“やり手”営業マンでした。

お金がないことを告げても、「クレジット分割払い60回までOK!」なんて、逃げ道を作ってくれません。ついつい、今期勝負に負けてしまいました。つまり、36万円ほどのカツラを利子を含めて54万円ほどのローンを組んでしまったのです。36万円でも高いのに、60回払いで54万円は、当時の独身の私でも荷が重くなる思いでした。

そのような事情から、嫌々ながらカツラ生活がスタートしたわけですが、ポジティブに受け止められない私は、暗くなる毎日でした。中途半端に残っている髪の毛に櫛のようなピンで「パチンッパチンッ」と数か所を止める行為が、情けなく思えました。まだまだ、髪の毛は残っているし、カツラをかぶると変にボリュームが増して、違和感を感じてしまうのです。どこで誰に、「お前、カツラじゃねえの?」なんて言われるかもしれない思いの方が強くて、精神的に生きた心地がしませんでした。

やはり、カツラは、カツラで自分の髪の毛じゃなく、まだまだ残っている髪の毛があるのにカツラに対して疑問ばかりを抱いてしまいます。そして悶々とした2年間を過ぎて、カツラをやめる決心をしました。そのきっかけが、「薄毛でも彼女ができたこと」です。その彼女と出会ったきっかけが、カツラを買う羽目になった定期的に通った美容室です。私が、カツラのメンテナンスに美容室に訪れた時に、彼女も同じくカツラを買わされたお客さんだったのです。

同じ境遇の二人は、意気投合して、お互い「素のままの姿」で生きていくことを決意しました。そのような理由で彼女と30代後半で結婚しました。その後、結婚してから私が40代半ばの頃、会社のストレスで髪の毛が極度に薄くなりました。だけどストレスが原因だったことから、その会社を40代後半でやめてから、薄毛の進行は止まりました。

薄毛仲間へ一言メッセージ

私は、あの時の彼女との出会いがなければ、カツラをつけたままだったかもしれません。だけど現在は、カツラをつけることなく素のままで生活しているのです。
薄毛も気にしないでいられる共感できる人がいることが、最も勇気づけられることなのだと気がつきました。