産後の抜け毛は治まるのを待つしかない？この時期の攻略法とは

元々髪の毛が多く太かった女性でも、産後に抜け毛が増えることがあります。中々抜け毛が治まらないと、このまま薄毛が広がるのだろうかと心配になりませんか？今回の記事では、なぜ産後に抜け毛が増えるのか、産後の抜け毛にはどんな取り組みがあるのかなどについて、詳しく紹介していきます。産後にお勧めの髪形も紹介していくため、薄毛を隠したい時にも参考にしてみて下さい。

産後に抜け毛が増える仕組み

薄毛の症状の一つに、産後の女性に見られる分娩後脱毛症があります。分娩後脱毛症の原因となっているのが、ホルモンバランスの変化です。妊娠中は女性ホルモンが活発に働きますが、産後にはホルモンバランスが元に戻ろうとします。

ホルモンバランスが急激に変化すると、ヘアサイクル（成長期→退行期→休止期）が乱れてしまい、抜け毛が増えてしまうのです。元々妊娠中に抜けるはずだった髪の毛が、産後になって抜けてしまうため、抜け毛の本数が増えたと感じるようになります。産後すぐではなく、産後2か月から4か月後に抜け毛が増えることが多いです。

産後の抜け毛はどの位で治まる？

産後の抜け毛がいつまで続くのか、気になりませんか？そこでクリニックに質問してみたところ、分娩後脱毛症は、いつまでも続く症状ではないとのことです。

半年～1年ほどの期間が経過すれば、乱れたホルモンバランスが回復し、抜け毛が自然に元に戻ることが多いとのこと。　ただし、回復スピードには個人差があるため、女性によっては分娩後脱毛症が長引くことがあるそうです。

産後の抜け毛が中々治まらない時の原因

夫が家事や育児に非協力、夫婦仲も良くない場合は、ストレスが溜まることでしょう。ストレスの溜め込みすぎも、分娩後脱毛症の回復スピードが遅くなる原因となりかねません。ストレスが過度にかかると、交感神経が刺激される為、血管が収縮し血行が悪くなります。また、髪の成長を促す働きは副交感神経優位の時なので、交感神経が優位になっている状態が続くのは、髪にとって望ましい状態ではありません。

ストレスが溜まっていると感じた時は、自分の辛さやストレスを打ち明けるようにしましょう。本来、育児は子供の成長や家族の幸せを実感しつつ夫婦で楽しむものです。もし、夫に聞いてもらえない状況であれば、友人、親兄弟に相談してみましょう。育児経験者であれば共感してもらえたり、良いアドバイスがもらえる事もあります。思いを聞いてもらうだけで気持ちが楽になる事もありますから、一人で抱え込まない様にしましょう。

産後のホルモンバランスの変化により、頭皮が硬くなることがあります。頭皮が硬くなった時には、血行不良が起きやすいために注意して下さい。さらに痛みもあるという女性は、頭皮が乾燥しすぎている恐れがあります。頭皮の硬さや痛みを抑えたい時は、頭皮を保湿し、柔らかくすることが大切です。それでも中々抜け毛が治まらない時は、クリニックにて相談してみると良いでしょう。

抜け毛が酷い産後に取り組むべき事（食事とサプリ）

赤ちゃんに母乳を与えている場合、自分に必要な栄養素が不足しやすいです。産後は母乳を出す事を中心に食事を考える事が多いのですが、中々抜け毛が治まらない原因となるため、赤ちゃんの事だけでなく、自分の身体の事にも目を向け、食事を見直すことに取り組みましょう。

特に食事で摂取したいのが、タンパク質やビタミンB群、亜鉛などの栄養素です。髪の毛に必要な栄養素を補い、育毛を目指します。

レシピに取り入れたい食品

鉄欠乏性貧血になると、髪の毛に必要な栄養と酸素が不足しやすいため、次のような鉄分が多く含まれている食品も摂取したほうが良いです。
＜鉄分＞
バジルやタイム　　コンニャク　　天然アユ　　ヒジキ　　乾燥キクラゲ　　アワビ　　ヤツメウナギ　　アサリ　　カレー粉　　せん茶など

サプリで栄養補給する方法もあり

しかし、食事を見直したいけど、子育て中で忙しいために中々できないということはありませんか？そんな時に便利なのが、栄養補給ができるサプリです。

タンパク質は多種類のアミノ酸で構成されているため、アミノ酸配合のサプリを選ぶと良いでしょう。その他にもビタミンB群配合のサプリ、亜鉛配合のサプリを一緒に飲むと効率的な育毛が期待できます。

抜け毛が酷い産後に育毛剤を使用したら効果ある？

抜け毛や薄毛を改善したい時には、育毛剤を使用するという方法がありますよね？女性の抜け毛や薄毛であっても、マイナチュレのような女性専門育毛剤なら改善が期待できます。しかし、一般的な薄毛対策として販売している育毛剤を産後の女性に使用しても、本当に改善できるのか疑問に感じることはありませんか？

そこで育毛剤のメーカーさんに聞いてみたところ、産後に不足しがちな成分を補給できるため、産後の抜け毛や薄毛対策にも使えますとのことです。育毛剤を頭皮に塗布する時は、マッサージするとさらに効率的と言っていました。ただし、ベルタ育毛剤など、授乳中でも安心して使える無添加の女性専用育毛剤を選ぶことが大切です。

その他にも注意したいのが、育毛剤の効き目が出始めるまで、3か月から6か月ほどの期間がかかるという点。育毛剤の効き目には個人差がありますが、3か月で支障のない程度までに戻して、職場復帰したいと思っても難しいので、逆算して早めに取り組みましょう。

抜け毛が気にならない！産後にお勧めの髪形

髪型の工夫次第では、産後の抜け毛や薄毛を目立たなくすることが可能です。食事やサプリ、育毛剤による対策を続けている間に、目立たない髪型に変更しておきましょう。産後にピッタリな髪型を次に紹介しますので、参考にしてみて下さい。

ロングで分け目を作る髪型の場合、髪の毛の重さで分け目が目立ってしまうことがあります。そういう場合は思い切ってカットし、分け目を作らない髪型に変更したほうが薄毛をカバーできます。また、髪の毛のボリュームが減ってきている場合は、ふんわりしたパーマをかける髪型に変更すると、ボリュームを増やしやすいです。

つむじの薄毛を隠したい時はこの髪型

つむじの薄毛を隠したい時に、便利なのがポンパドールという髪型です。ポンパドールは、前髪を持ち上げて頭頂部へ乗せ、ピンで留める髪型となっています。前髪が垂れないために育児も行いやすいです。

下している髪の毛にはパーマをかけるとボリュームが出ますが、髪の毛の傷みには注意しましょう。その他にも前髪を引っ張り過ぎたまま、長期間経過すると毛根が傷む恐れがあります。抜け毛が増えかねないために調節しながら引っ張り上げる様に注意し、素敵な髪型を作りましょう。

生え際の薄毛を隠したい時はこの髪型

生え際の薄毛を隠したい時に、便利なのが厚めのフルバングという髪型です。フルバングは、前髪を下しておでこを隠し、揃えるような髪型となっています。厚めのフルバングにすることで、生え際を隠しやすくなる上に、可愛く見える効果も期待できるでしょう。

下す前髪が短いと幼っぽく、長いと大人っぽく見えるため、自分の好みにあわせてみて下さい。似合う髪型は人によって異なるため、美容師さんと相談しながら決めていきましょう。

まとめ

産後の抜け毛について紹介してきましたが如何でしたか。最後に簡単にまとめてみました。
 産後の抜け毛によく見られるのが分娩後脱毛症
 分娩後脱毛症はホルモンバランスの変化が原因
 ホルモンバランスが回復すれば、分娩後脱毛症の症状は治まっていく
 ストレスや硬くなった頭皮、母乳を与えているなどが原因となり、回復が遅れることがある
 産後の抜け毛を抑えたい時は、食事やサプリで栄養を補給しよう
 女性専用育毛剤を使用する対策もあり
 産後の抜け毛が治まるまで、髪型を工夫して上手に隠そう

産後の抜け毛が酷くなると、ショックを受けてしまいますよね？自然に治るとはいっても、1年以上過ぎてもまだ抜け毛が続く場合は不安感が増すものです。でも大丈夫、産後の抜け毛は一時的なものです。気が付いたら抜け毛が気にならなくなっていたという時が来ますので、不安になった時はこの記事を参考にしながら、抜け毛が増えやすい産後の時期を攻略してみて下さい。