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平均抜け毛本数、いつ、どんな時にどれだけ抜け毛があるのか、正解はこれ

毛根のヘアサイクルにより、髪が抜けても新しい髪が生えてきます。正常な抜け毛本数であれば問題ありませんが、一日の抜け毛本数が多すぎる場合は薄毛になりかねません。しかし、正常な抜け毛本数は諸説あり、どれが本当なのか分かりにくいですよね?そこで一日の抜け毛平均本数、抜け毛の状態などについて分かりやすく説明していきます。最近急に抜け毛が増えてきた…という方は参考にしてみて下さい。

一日の抜け毛平均本数、どれが正解?その根拠は?

ネット上には一日の抜け毛平均本数を記載するサイトがいくつかありますが、50本100本150本など様々な説がありますよね?サイトによって抜け毛平均本数に差があるため、どれが正解なのか分かりにくいです。そこで医師に質問してみたところ、次のような本数が正常な抜け毛とのことです。
 正常な抜け毛本数は一日あたり50本~100本ほど
 しかし、正常な抜け毛本数は個人差が大きい
 抜け毛が増えやすい秋は本数が倍になることがある

個人差や季節によって変わるため、平均的な抜け毛本数はなかなか分かりにくいようです。しかし、次の参照データでは59本が平均的な抜け毛本数と記載しています。此方の参照データでは数本~250本以上と人によって差があるとも記載しています。また、平均の抜け毛本数よりも、急に増えた抜け毛に注意したほうが良いことが分かりました。
参照データ:『日本毛根抜け毛研究会 抜け毛研究データ』

では、なぜ一日の平均抜け毛本数が50本~100本と言われているのでしょうか?人の髪は約10万本と言われています(これも人によって差があります)そして、1本の生まれ変わり期間は3~6年なので、以下の計算式から一日の抜け毛本数が出てくるという訳です。
10万本÷3~6年÷365日=91.3~45.7本⇒約50本~100本

この計算式から約50本~100本という数値が出てきていますが、約10万本についても、3~6年という期間についても個人差が大きいので、本当に目安的な数値だという事が分かりました。

一日の生活の中でいつ、何本位抜け毛ってあるの?

一日の生活の中で、均等に髪が抜ける訳ではありません。髪の抜けやすい動作というものがあります。次のようなタイミングで髪が抜けやすいのかをご紹介します。
 シャンプーしている時
 タオルで拭く時
 睡眠している時(枕の抜け毛)
 ブラッシングしている時
特に多いのがシャンプー時の抜け毛(抜け毛の50%~70%ほど)です。
参照データ:『ヘアメディカルグループ 薄毛と抜け毛について』

一日100本の抜け毛がある場合、シャンプーしている時に50本から70本の髪が抜ける計算になりますね。上記の場合、シャンプーだけで一日100本以上の髪が抜けてしまう方は注意したほうが良いでしょう。

髪が抜けるタイミングを見たところ、何も行動していない睡眠中にも抜けることが分かります。極端な例でいうと、24時間睡眠していても100本抜けるのか気になりませんか?シャンプーやタオル、ブラッシングといった髪を引っ張っている時に抜ける特徴があるため、24時間睡眠中に100本も抜けることは少ないと考えられます。

ある程度は睡眠中に抜けますが、その他の抜けやすい髪は、引っ張られたりする刺激が加わらない為に頭に残っていると考えて良いでしょう。抜けやすい髪が残った状態でシャンプーすると、いつものシャンプー時より本数が多くなる可能性大です。

体調不良でシャンプーもせずに一日寝ていた場合、翌日のシャンプー時には、前日に抜けるはずであった髪も一緒に抜けるので、いつもより1.5倍ほどの抜け毛があっても普通だという事です。

男性、女性で一日の抜け毛本数は違う?

男性の毛根にも、女性の毛根にもヘアサイクルがありますが、男性のほうが抜け毛が多いイメージはありませんか?しかし、男性のほうが抜け毛本数が多いという根拠は見当たりませんので、性別関わらずに同じと考えて良いでしょう。

抜け毛本数については性別差よりも、個人差のほうが大きいです。抜け毛本数を気にしすぎると、ストレスから来る血行不良により、かえって抜け毛が増えかねません。

急に抜け毛が増えた時は一日の抜け毛本数よりも抜け毛の状態が重要

急に抜け毛が増えた時は、抜け毛の状態もチェックして下さい。特に注意したいのが、毛根の状態です。次のような毛根が見られた場合は、薄毛になる恐れがあります。
1. 毛根の先が細くなっている
2. 毛根に皮脂が付いている
3. 毛根の色素が抜けて白くなっている

1.の抜け毛が増えた時に考えられるのが、AGA(男性型脱毛症)です。AGAではヘアサイクルの乱れにより、次第に軟毛化(細く柔らかい髪)が進む傾向が見られます。10代からでもAGAを発症しますが、30代40代の男性に多いです。

2.の抜け毛が増えた時に考えられるのが、脂漏性脱毛です。 皮脂の分泌量が増えすぎると頭皮環境が悪化し、髪が成長できずに抜けてしまいます。頭皮が脂っぽい方は注意したほうが良いでしょう。

3.の抜け毛が増えた時には、円形脱毛症が考えられます。 自分の免疫が毛根を攻撃し、円形状に髪が抜けてしまうのが円形脱毛症です。毛根の先が尖っている、ちぎれている抜け毛が増えた時にも、円形脱毛症の可能性があります。AGA(男性型脱毛症)と違い、円形脱毛症では性別や年齢関わらずに症状が見られることが多いです。

一日の抜け毛本数を測定?脱毛診断って何?

急に抜け毛本数が増えても、すぐ分かるように日頃からチェックしたいところですが、なかなか難しいですよね?そんな時は育毛サロンにて脱毛診断(ヘアチェック)を受けるという方法があります。

脱毛診断では髪や頭皮は勿論のこと、毛根の状態も調べるため、現在の毛髪危険度が分かるのが良い点です。知識のあるプロが脱毛診断を行っているため、診断結果の信頼性は高くなっています。

ただし、24時間の抜け毛全てを回収する事は不可能で、シャンプー時などの抜け毛から、おおよその抜け毛本数を算出します。100%確実と言えるものではありませんので、一つの指標として参考にするといいでしょう。

育毛サロン(治療は出来ない)は何するところ?

育毛サロンでは 育毛や抜け毛予防が期待できるコースを提供しています。例えば次のような育毛コースです。
 シャンプーやコンディショナーなどを使用するホームケアコース
 育毛成分配合のケア用品で髪のボリュームアップを目指すコース
 頭皮の洗浄やマッサージで頭皮環境を整えるコース

上記の他、増毛やウィッグによる薄毛対策コースも受けられる育毛サロンがあります。しかし、育毛サロンでは治療が受けられる訳ではありません。中には医学的根拠があるのか、ないのかよく分からない施術を行う育毛サロンが見られます。

円形脱毛症なのに、育毛サロンで施術を受けても治療効果は期待できません。抜け毛の原因によっては、大きなお金が無駄になる恐れがあるでしょう。育毛サロンはあくまでも育毛目的、抜け毛予防目的ということを予め理解しておいて下さい。

治療を受けるなら病院やクリニックへ

AGA(男性型脱毛症)、脂漏性脱毛、円形脱毛症の治療を受けたい時は、病院やクリニックに来院すると良いでしょう。きちんと医学的根拠のある治療を行っているため、効果が期待できます。

AGA(男性型脱毛症)の場合、専門的な治療が受けられるAGAクリニックという選択肢もあります。病院の皮膚科では現状維持までのAGA治療となりますが、AGAクリニックなら発毛を目的としたAGA治療が受けられるのが良い点です。

薄毛にはどんな治療方法がある?

薄毛の原因によって治療方法は異なります。原因ごとの治療方法は次の通りです。

原因  治療方法  治療方法  治療方法  治療方法
AGA
(男性型脱毛症)
AGA治療薬 注入療法 自毛植毛など
脂漏性脱毛 ステロイド 抗真菌剤 抗アレルギー剤

抗ヒスタミン剤

ビタミン剤など
円形脱毛症 ステロイド セファランチン

(内服療法)

 局所免疫療法など

症状の進行具合によっても治療方法が異なるため、医師と相談しながら治療方法を決めていくと良いでしょう。円形脱毛症など、症状によっては保険が使えます。保険が使えると3割負担で済みますが、AGA治療の場合は保険が使えない点には注意して下さい。

まとめ

一日の平均抜け毛本数や、注意したい抜け毛などについて解説してきましたが参考になりましたか?重要なポイントだけまとめると次のようになります。
 一日の平均抜け毛本数は50本~100本だが個人差が大きい(多い人は250本以上)
 急に抜け毛本数が増えた時は薄毛の状態に注意
 抜け毛本数だけじゃなく、毛根の状態もチェックしよう
 育毛サロンは育毛が期待できるが、治療が受けられる訳ではない
 治療を受けたい時は病院やクリニックへ来院しよう

一日100本髪が抜けている方が、110本120本に増えてもあまり気にしなくても良いでしょう。しかし一日50本抜けている方が、急に100本150本に増えた時は要注意です。そして、実は抜け毛の本数よりも、抜けた毛の毛根の状態の方が注意が必要である事が分かりました。急に抜け毛が増えたというだけでも不安になりますが、何を観察すればいいのかを冷静に思い出して、落ち着いて対処しましょう。