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【20代の薄毛の原因】軽く考えてはいけない、生活習慣と薄毛の深い関係

気が付くと髪の生え際が後退している気がする、髪が薄くなった?まだ20代なのに、もしかしてハゲの前兆では?そんな経験をされている人はとても多いです。髪の問題は、今後の自分の姿に影響する為ショックを受ける人が多く、また、人に相談できないという性質である事から、一人で悩みを抱え込んでいる場合もあります。インターネットでは情報が氾濫しすぎて、どれが正しいのかも分からず、不安を助長しています。そこで、20代の薄毛について、薄毛の原因と生活習慣との関係をご紹介したいと思います。

20代で薄毛になる原因とは?

20代で薄毛になる原因は大きく分けて3つです。
1、 AGA(男性型脱毛症)
2、 頭皮への過剰負荷
3、 生活習慣の乱れ

20代の薄毛の原因  AGA(男性型脱毛症)

AGA(男性型脱毛症)とは、一般的に若ハゲと言われているもので、遺伝と男性ホルモンが関係しています。発症率は30%で、主に母方の遺伝要素を受けます。思春期以降の男性ホルモンの増加に影響を受け、その結果、 本来硬く太く育たなければいけない髪が育たない為に、髪が軟らかくなるという変化が見られます。

特徴はつむじ部分の頭頂部から前髪の生え際周辺の前頭部に限定しているので、全体的に薄くなってきたというものではありません。ただし、薄毛は持続的に進行していくので、頭頂部からその周辺へと広がっていく場合や、前頭部や剃りこみ部分が後退していくという形で進行していきます。

上記に当てはまる場合はAGA(男性型脱毛症)の可能性があります。AGAの研究も進み、今ではAGAは病院で治せる時代になりました。 AGAは持続的に進行していきますので、出来るだけ早い時期に診断を受け、治療を始める事がポイントとなります。

20代の薄毛の原因 頭皮への過剰負荷

20代という生活背景を考えると分かり易いのですが、学校を卒業して新社会人になり、生活が一気に変化します。髪を染めたり、パーマをかけ始めます。節約する為に薬局などで購入した毛染め剤を使用して、自分で染めたり脱色する人もいるでしょう。市販で売られている毛染め剤は安く髪色を変えられますが、頭皮や毛髪に大きなダメージを与えます。

また、紫外線を受ける事による頭皮ダメージや、刺激の強いシャンプー剤や爪を立てる様な激しい洗い方等の間違ったシャンプーの仕方。これらが頭皮への過剰負荷です。

20代の薄毛の原因 生活習慣の乱れ

社会人の仲間入りをして、社会のルールや仕事のストレスを大きく受けます。暴飲暴食やお酒やタバコも吸う様になります。若く体力もある為、徹夜をしても平気です。この年代は、お金を沢山持っている人は少ないので食費は抑える傾向にあり、一人暮らしをしていれば、ファーストフードや冷凍食品、インスタント食品ばかりになる人もいるでしょう。こういう生活を繰り返していると、 髪の畑ともいえる頭皮に十分な血液が行かなくなり、髪の生え変わりサイクルを乱してしまう事があります。

生活習慣が原因で起こる薄毛はすぐに効果がみられる事はありませんが、生活習慣を見直す事で改善されますので、これから、薄毛の原因となる生活習慣に注目して、見直しポイントを説明していきたいと思います。

20代の薄毛と生活習慣の関係について

ここで、そもそも薄毛とはどういう状態を言うのか、薄毛の原因を理解する為にも、髪の基礎知識を確認しておきましょう。

髪の基礎知識を知ろう

 
髪の成分はタンパク質です。
健康な髪は1日0.2~0.4mm伸びます。
健康な髪は1日50~100本抜けます。

髪の一生とは、成長期➜退行期➜休止期を繰り返します。
頭髪の成長期は2~7年と長く、産毛の様な赤ちゃんの髪を硬く太い髪へと成長させます。髪全体の85%~90%を占めます。退行期は1~2週間で、成長、増殖を停止して髪が抜ける準備に入ります。退行期の髪は全体の1%です。休止期は3~4ヶ月続き、髪全体の約10%前後を占めます。休止期は活動しなくなった髪がとどまっているだけなので、強くこする等の少しの刺激で抜け落ちます。この髪の生まれ変わりの仕組みを 髪周期と言ったり、 ヘアサイクルと言ったりします。

では、なぜ薄毛の状況が起こるのか?
このヘアサイクルを繰り返しているうちに、何らかの影響を受けて、 成長期が短くなり、休止期が長くなるという現象が起こります。成長期は髪を太く強く長く成長させる期間ですから、成長期が短いと軟らかく細く短い髪の割合が増えるという事です。

上記で言った何らかの影響とは何でしょうか?
へアサイクルを乱すと考えられる原因は、加齢、男性ホルモンの影響、遺伝、食生活によるもの、精神状態によるものであると言われています。遺伝や加齢については太刀打ちできなくても、生活習慣については自分の意識で改善していけます。

薄毛の原因と食事の関係性とは

食事は、朝、昼、晩と3食を偏食せずにバランスよく栄養素を取っていれば、髪に影響を与える状況にはなりません。ダイエットをして栄養不足の状況が続くと、生命に関係のない頭髪へは栄養が行きにくくなる場合があります。また、つむじがある頭頂部は高い位置にある為、血行障害が起こりやすい場所です。栄養不足と頭皮の血行障害は、健康な髪を育てる成長期のヘアサイクルに悪影響を与えて、薄毛の原因を作ってしまう可能性があります。

また、インスタント食品やファーストフードばかりになりがちな場合、決まった栄養素ばかりを摂りがちです。また、高カロリーになりやすい為、肥満の危険性もあります。実は肥満と薄毛は関係がある と言われています。肥満になると血圧が高くなりやすく、高血圧は抜け毛の原因である為、薄毛になる可能性があります。また、肥満になると脂肪に血液が行くようになり、髪に栄養が行きづらくなると言われています。

タバコの影響についてですが、タバコは誰もが分かっていますね。百害あって一利なしと言います。タバコを吸うと血管が収縮する為に、頭皮の血行は悪くなります。1本吸うごとにビタミンCを消耗していくので、毛細血管が弱ってしまいます。

お酒については一日にビール1本位の適量であれば問題はありません。ただし、アルコールは髪を作る為に必要なビタミンB1 亜鉛を消費するので、大量に摂取すると薄毛の原因を作ってしまう可能性があります。

髪の成長に必要な主な3つの栄養素
細かく言えば、必要な栄養素は沢山あります。しかし、20代で社会人として生活を始めた人にとって、理想的な食生活が出来るほどの余裕はないと思うので、最低限、髪の成長の為に必要な栄養素を3つ挙げます。

タンパク質 ・・・髪の主成分です。肉、卵、納豆、豆腐など大豆製品に多く含まれています。
ビタミン・・・髪に関係するのはビタミンB、ビタミンE、ビオチンです。野菜、果物、肉などに多く含まれています。ビオチンについてはなじみがないかも知れませんが、肉類、魚類、牛レバー、卵、豆類、野菜、乳製品などに多く含まれています。
亜鉛・・・食事で摂ったタンパク質を髪の毛の成分に変える働きがあります。牡蠣などの貝類やレバー、チーズ、乳製品 、卵黄、豆類が代表的です。

髪に必要な栄養素を見て分かったと思いますが、 主食のご飯やパンと主菜の肉、魚、卵のどれか、副菜の野菜類、豆類、これに、適宜果物や乳製品を加えて摂れば、バランスよく必要な栄養素が摂れるという訳です。難しく考えたり、きっちりやり過ぎるとかえってストレスになったり、続ける事が難しくなるので、いろんな食材をバランスよく摂る事を心がける位で構いませんので、意識して取り組んでみましょう。

薄毛の原因と睡眠の関係性とは

頭皮や髪の毛は22時~2時の間に最も効果的に修復され成長します。これは、身体を休める作用や、成長ホルモンを分泌する副交感神経の働きが22時~2時にかけて最も盛んである為です。同じ時間の睡眠をするのなら、この時間帯に寝る事が髪の成長には最も効果的であると言えます。

徹夜しても元気な20代の若者は、昼夜逆転になる事も多く、睡眠パターンが乱れがちです。若く体力があっても、睡眠不足は脳のストレスとなり、脳が疲労すれば身体に悪い影響を与えます。髪の成長のためには、22時~2時に眠れなくても、最低6時間の睡眠はとる様に心がけましょう。時間の長さよりも、 質のいい睡眠を取る事が大切です。

薄毛の原因とストレスの関係性とは

人は自分ではコントロールできない自律神経で心身のバランスをとっています。自律神経 交感神経副交感神経のバランスを調整する働きをするのですが、強いストレスを受け続けると交感神経が興奮して、副交感神経が抑えられてしまい、自律神経の失調状態 が起こります。

交感神経は体を活発に動かし、興奮状態を作ります。男性ホルモンを分泌させる働きがあります。反対に、副交感神経は体を休め、消化吸収など内臓の動きを司ります。女性ホルモンを分泌させる働きがあります。女性ホルモンは髪の成長を促す作用があります。

強いストレスを受けると、代謝機能が低下して血流が悪くなります。頭皮の血流も悪くなります。ストレスは髪の毛には大敵 と言えます。アクティブ派インドア派色々な方がおられるので、 自分にとって楽しいと感じられる時間を作る等、自分にあったストレス発散を行いましょう。

人は体温が下がってくるタイミングで眠気が出てくるという習性がありますので、睡眠不足のストレスを改善する方法として、 寝る1時間位前の入浴が自然な睡眠へと誘ってくれるので効果的です。

まとめ


・20代の薄毛の原因は主にAGA(男性型脱毛症)、頭皮への過剰負荷、生活習慣の乱れです。
・薄毛はヘアサイクルの乱れによって起こります。
・ヘアサイクルの乱れを起こすものに生活習慣が関係しています。
・ダイエットや偏食、乱れた食生活が薄毛の原因になるので、バランスの取れた食事を心がけましょう。
・睡眠時に髪は修復され成長していくので、良質な睡眠を取る事が薄毛予防になります。
・ストレスは頭皮の血行障害を起こすので髪にとって大敵です。自分に合ったストレス発散を行いましょう。

どうでしょうか?少しはお役に立てたでしょうか?20代で薄毛を自覚すると不安と焦りが出るのは当然だと思います。まずは、自分の生活習慣に思い当たるものがないか、落ち着いてセルフチェックされるといいのではないかと思います。ネット上には間違った情報も含めて沢山の情報が氾濫していますので、信頼おける情報を見極めて、正しい対策を行っていただけたらと思います。